裁判によらない拘禁に反対して、デモ行進が計画されます。デモ行進が始まる少し前から映画は始まり、デモ行進から衝突、発砲、死傷者の発生、事件後の病院の様子や英軍側による兵士の聴取、会見などで映画は終わります。
物語はアイルランド側のアイバン・クーパー下院議員の視点と英軍の将校の視点を交互に織り交ぜながら、どのようにして事件が起こったかを丹念に描いています。
映像はほとんどが曇り空で、町並みも灰色を基調としており、人々の声や様子は張りつめた緊張感を常に醸し出しています。
それまでに抑圧されていた感情がデモ行進の最中に投石や野次となって噴出し、それに呼応するように兵士の群衆に対する恐れの感情が高まり発砲へとつながっていきます。人々の緊迫感は戦争そのものです。
今までに見たアイルランド関係の映画の中でこの映画のインパクトが一番強かったです。エンディングでは映画のタイトルと同名のU2の歌が流れます。
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