2012年2月1日

『日の名残り』カズオ・イシグロ


一人の執事が退職した女中頭に会いに行く道すがら、自分が仕えたダーリントン卿とその屋敷ダーリントン・ホールの往時の思い出を振り返る。
全体の構成が秀逸。
物語全体の時間の流れは緩やかで、執事の語り口は決して崩れることがない。
ブッカー賞受賞作。