2012年1月18日

『アイルランドのパブから』

キアラン・カーソンの小説を何冊か翻訳してらっしゃる栩木伸明先生による
ダブリンを中心としたフィールドワークの記録です。
パブの話や音楽の話、文学の話など、全体的に読みやすく、著者個人のエピソードも興味深いです。
本書の記述によると、アイルランドでは1960年代になるまで、伝統音楽は無教養や貧困や後進性と連想づけられるとの理由から、パブで楽器を演奏するのは禁止されていたそうです。
それが70年代以降、伝統音楽が再評価され、愛好家が増え、パブでのセッションが流行するようになったとのことです。




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