葦間の風
アイルランド関係の読書記録です。その他の話題も時々あります。
2012年8月27日
ディパーテッド
こちらもアイルランド系マフィアが出てくる映画です。
アカデミー賞を受賞したことで有名ですが、ジャック・ニコルソンの演技と、最後のたたみかけるような展開が印象深いです。
劇中に流れる音楽も、いい曲ですね。
以下の動画の音楽です。
ロード・トゥ・パーディション
アメリカが舞台の映画ですが、アイルランド系マフィアの話なので、
アイリッシュな音楽が劇中に流れるシーンがあったような記憶があります。
後は、会話の中でアイルランドという単語が出てきました。
主人公のサリバンという名前もアイルランド系のよくある名前ですね。
結構気に入っている映画です。ジュード・ロウの演じる殺し屋がいい味を出しています。
2012年8月26日
『海に帰る日』
ブッカー賞受賞作。
この時の他の候補作に、カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』があったというのは、
この本の受賞がとても意義深いものに感じられます。
原題は、The sea 。読みやすい文章でもないし、泣ける話でもありません。
言葉と文章に対するこだわりの強い作家なので、それらを愉しむつもりで読むのがいいかもしれません。
『無限』
ジョン・バンヴィルの割と最近の小説。
語り手が神であるヘルメスなので、文字通り神の視点で描かれていきます。
登場人物たちの中では神であるゼウスが一番の存在感を持っているような印象でした。
文章の密度は濃いです。
『ダブリンで死んだ娘』
ジョン・バンヴィルがベンジャミン・ブラック名義で書いたミステリー。
アイルランドとアメリカが主な舞台で、相互を行き来します。
内容に関しては、可もなく不可もなく、といったところでしょうか。
バンヴィル名義の小説に比べると物足りなさを感じるかもしれません。
2012年8月12日
『アンジェラの灰』
一度アメリカに渡り、その後アイルランドのリムリックに戻ってきたアイルランド人一家の物語。
日常生活はとにかく貧乏ですが、不思議とユーモアのある話になっています。
2012年7月5日
『密会』 ウィリアム・トレヴァー
ウィリアム・トレヴァー3冊目。
これまでに読んだ2冊に比べると、
今回の短編集には男女の話が多かった
印象がある。
意外な展開になるというものではなく、
ストレートに物語が進む形式が多い。
収録作品
死者とともに
伝統
ジャスティーナの神父
夜の外出
グレイリスの遺産
孤独
聖像
ローズは泣いた
大金の夢
路上で
ダンス教師の音楽
密会
2012年5月5日
バリー・リンドン
主人公の設定がアイルランド人だということで
アイルランド関係の映画の範疇に入るかと思いますが、
舞台の殆どはアイルランド以外の国です。
映像は絵画的。
物語は淡々と進む。
監督はキューブリック。
原作を読んで見たいのですが、如何せん絶版になっているので、
折をみて図書館で探してみることにしましょう。
2012年4月28日
マイケル・コリンズ
『麦の穂をゆらす風』の作中で一回だけ
名前が出てきたマイケル・コリンズ。
そのコリンズを主人公にした映画で、
イースター蜂起から内戦での彼の死までを
描いています。
風景や伝統音楽のシーンは少ないです。
役者は魅力的です。
なかでもデ・ヴァレラ役のアラン・リックマンの
演技は素晴らしいです。
2012年4月26日
麦の穂をゆらす風
アイルランド関係で興味を持って観た映画です。
タイトルは、伝統音楽の曲名からとられています。
アイルランド独立戦争とその後の内戦が話の中心になっていますが、
アイルランドの風景とその緑色が強く印象に残っています。
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