2012年1月15日

『バーチウッド』を読む ジョン・マイケル・ローレス

第一部(2)に名前の出てくるジョン・マイケル・ローレス。
語り手の母ベアトリスの父ですが、語り手によれば老獪な悪党として説明されます。
また、ローレス一族の彼がバーチウッド奪還を狙っていると語り手の祖母は考えます。

そしてこのジョン・マイケル・ローレスが次に登場するのは第一部(17)で、
語り手の父ジョセフが老ガダーンに土地を売り、ジョン・マイケル・ローレスが老ガダーンから土地を買い取り、バーチウッドの地所の大部分を所有している事実が明らかになります。

最後に登場するのは、第三部(3)ですが、この時にその生涯の最期を迎えます。

大分間隔の開いた登場のしかたですが、これも谺の一つなのかもしれません。
また、マイケルという固有名詞も、後に出てくるマーサ叔母の息子マイケルの名前と谺の関係になっているとも読めます。

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