2012年1月22日

『停電の夜に』ジュンパ・ラヒリ


九つの短篇が収められています。
インド系アメリカ人の一世・二世の物語や、インドで観光案内をするタクシー運転手の話、インド人の女性に子守を依頼するアメリカ人の話等、どの短篇においても何らかの点でインドにゆかりのある人間が登場します。

夫婦や家族の日常生活を題材にしているものが多いです。観察力は鋭く、文の運びも巧いです。
特に、夫婦間の倦怠を書くことに長けています。
生活感のある小説、というのが率直な感想です。
そしてこの本の中では『三度目で最後の大陸』が一番気に入っています。



0 件のコメント:

コメントを投稿